復活シリーズその1(ラマン)
少し前に古いラマン装置の話を書きました。レーザーも灯り、ラマンもそれなりに確認はできるのですが、やはり、長尺のモノクロで暗く、ちょっと光軸がずれてしまうと全く見えなくなるのと、フォトマルでスキャンしていくのはCCDに慣れてしまった学生たちには少しレトロすぎたかもしれません。決定的なのは紙にしかデータを残せないことで、何とかADコンバータでデータを拾ってみたものの使いやすいとはとても言えない状況でいつしか、全く使われない状態に戻っておりました。
それでも、レーザーも顕微鏡も捨てるにはもったいないので、何とかできないかといろいろと検討を続けてはいました。いろいろと悩んだ末に30cmの分光器を新たに導入することにしました。顕微鏡からの散乱光をレンズでつないで分光器に入れています。設計をしてくださったのはルシールの皆様で、とてもきれいに接続されています。感謝、感謝です。
見た目にはきれいでも、問題はラマンスペクトルがとれるかどうかです。設置に来てもらっている間、気が気ではありませんでしたが、驚いたことにまったく問題なく測定できることがわかりました。今度はWindowsから操作できますので、早速学生たちも使い始めているようです。
タイトルは復活「シリーズ」となっております。もうひとつ、古い装置が近く甦る予定です。テストはほぼ終え、あとは接続を待つばかりとなっています。