ナノスペースカーボンの科学と工学、極限環境の電気化学

名古屋工業大学 川崎・石井研究室

ガウシアンと群論

はじめに

毎年、夏休みにテーマを決めて自分の視点で勝手なまとめをつくることを宿題としてきました。今年はガウシアンを使い始めたのでその備忘録をまとめてみようと思い立ちました。アントラセンキノンをナノチューブに内包させてリチウムやナトリウムをキノン分子に捕獲させるということを卒論の学生にやってもらっています。捕獲(したつもり)前後でIRスペクトルの一部が変化するというのでその振動モードが期待した部位であることを確かめたかったのですが良い方法を思いつかずにいました。ひょっとしたらガウシアンで振動解析できるのではないかと、使い始めたところいろいろなことができそうだなと(知識もないのに)感じました。普段無機化学の教科書に書いてあって知ったかぶりをして講義しているいくつかのことについても実際に計算して確かめたりしているうちに夏休みはとっくに終わって冬休みに入ってしまいました。思っていた方向とは違うところへ進んでいき抑えるべきところを書けず希薄化する内容に嫌気しながらも本業に支障がでそうなので筆をおくことにしました。

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