間違っていない
今朝(2007.08.17)メールチェックするとフランスのDr. Pascale LAUNOISからメールが 来ていて論文が2つ添付されていた。最近の研究から vol.2 で紹介したピーポッドの中でC60が重合するという私たちの論文を参照してくれた仕事が もうすぐ印刷されるとの宣伝のようです。(M. Chorro et al. and V. Pichot et al., Europhysics Lett. in September)
最初は参照してくれてありがとう、という感じで読み始めたのですが、図のようなところが 出てきてびっくりです。私たちの論文(図中の[9])の図のスケールがおかしいと断言されています。 「あちゃー、やってもうた」第一印象。でも、なぜ間違えたんだろうと反省しながら別刷りを 引っ張り出して眺めることしばし。
向うの勘違いではないのか、やはり自分の間違いか、何度か揺れながら、論文を書いたときの グラフを引っ張り出し、電卓で検算したりしました。自分が正しい、との結論を出すのに 何度検算したことでしょう。
返信メールを書きました。もう、修正はできないだろうことは知りつつも、オリジナルの図と 検算に用いた新しい図の2つを添付して、私たちが間違っていないことをきちんと説明しました。 最後に、I hope you can correct your manuscript. と記しました。
追記:すぐに謝罪のメールが届きました。また、footnoteの削除をeditorに依頼するとも書かれていました。 この時点で、私としては間違っていなかったことを再確認でき安堵。残念ながら、数日後、やはり出版社から 削除は不可との連絡があったとメールが入りました。予想はしていたものの、こうなると私の論文が誤った 参照のされ方をしてしまうのでしょうね。信用をだいぶ落としてしまったかなあ。でも良く考えると、そもそも こんなことになったのは、もともと信用がなかったのかと自虐。