ナノスペースカーボンの科学と工学、極限環境の電気化学

名古屋工業大学 川崎・石井研究室

「最近の研究から」Vol. 50

炭素材料学会年会(2018年は名工大で実施します)

写真はどこでしょう?シンガポールのマリーナベイホテル?空に浮かぶ船のような構造物は、実は桐生市民文化会館です。今年の炭素材料学会年会はこのおしゃれな建物で開催されました。石井助教は招待講演で40分の英語講演を立派にこなしたのに対して、川崎は10分の日本語発表に苦戦しました。ナノチューブの特異な電子構造を利用して酸素還元や水素生成、二酸化炭素還元をやろうという意気込みはよかったのですが、意気込みだけで乗り切れるほど学会は甘くないということですね。

最近よく見かける窒素ドープ炭素材料を利用した反応だと、窒素のドープサイトが制御できずグラフィティックNが重要なのか、ピリジニックNが重要なのか切り分けが困難です。しかし、ナノチューブにアクセプターを内包するかドナーを内包するかでこれらの切り分けができるのではないか、というのが私たちの主張なのですが今のところなかなか理解してもらえません。

さて、2018年の炭素材料学会年会は名工大で実施します。2018年12月5日(水)から7日(金)までの3日間です。たくさんのご参加をお待ちしております。

(Dec. 2017. S. K.)