ナノスペースカーボンの科学と工学、極限環境の電気化学

名古屋工業大学 川崎・石井研究室

「最近の研究から」Vol. 36

ICAC2013 (Osaka)

2013 International Conference on Advanced Capacitors (ICAC2013) が 5/27-30 の期間大阪で開催されました。私の研究室からは2名学生が参加し、カーボンナノチューブのキャパシタ特性について報告しました。そのうちの一人、D3 の Ayar さんが Student Grant を受賞しました。彼女の発表内容は、少し前に報告したナノチューブに特有なダンベル型CVの起源を調べるべく、イオン吸着時の電子構造変化をラマンスペクトルで測定しようというものです。現在、発表内容をまとめたものをある雑誌に投稿中ですが、受理されることを祈っています。

もう一人は、中国から研究生として来日しているJiangさんで、ナノチューブにヘテロ原子を入れることに挑戦してもらいました。いろいろな方法をいろいろなナノチューブに試しましたが、なかなか簡単ではありません。ある特定の条件でヘテロ原子が入ったように見えますが、現在再現性を確認中です。彼女は1年という期限付きで来日していますので、あと数か月しか残っていませんが、なんとか研究をまとめてどこかに投稿したいと考えています。