ナノスペースカーボンの科学と工学、極限環境の電気化学

名古屋工業大学 川崎・石井研究室

「最近の研究から」Vol. 33

引っ越しました

おかげさまでここ数年の間に研究室に新しい装置が入り少し手狭になったので私の部屋からは一番遠い廊下の先の実験室の一角を間借りし、電気化学測定装置を3年くらい前にそちらに移しました。その後も順調に装置の数は増えていきましたが何とか間借りしたおかげで形の上では収まっておりました。ところが今年、さらに新しい電気化学測定装置を購入するためにデモ機をお借りしたときに悲劇は起こりました。これまでは気が付かなかったのですがどうも間借りした部屋の電源事情があまり良くないことがわかりました。

もとの部屋に戻そうにも装置の数が増えてしまっていますので簡単には戻せません。困ったなと思っていたのですが、思い切って壁際のスチール棚を廃棄し電気化学測定装置5機(計12チャンネル)、グローブボックス2個、恒温槽2個、コンピューター4台をひとつのラック(といっても3つを連結したものですが)に収めようという無謀な計画を立て実行しました。一番の心配はグローブボックスがはたしてラックに無事収まるかということでしたが、カタログ上ラックの耐荷重は300kgなのでGOサインを出しました。

しかし、恐れていた通り、耐荷重300kgは棚面に均等に荷重がかかった時の話で、グローブボックスを載せてみると指一本で簡単にぐらついてしまい使用に耐えないことが判明しました。急遽、ホームセンターへ行き厚さ15ミリの合板を棚にぴったりのサイズに切ってもらい、ホームセンターの軽トラを借りて運び入れ、何とか実用に耐えるレベルまで揺れを抑えることができました。まだ、装置が使えるようになるまでには配線や配管をとらないといけないのですがまずは一安心です。