ナノスペースカーボンの科学と工学、極限環境の電気化学

名古屋工業大学 川崎・石井研究室

「最近の研究から」Vol. 20

さてどうする、充放電装置

3月に退官された池田章一郎先生から北斗電工の6チャンネル充放電装置を譲り受けました。1月ほど前からお話は伺っていて、前任地で使用していたものなのでおおよその大きさは理解しているつもりでした。しかし、うかつなことに制御用のパソコンのことは全く頭になく届いたPC9801とそのディスプレイ、ラックの大きさに慌てました。とてもこのままでは実験室に収まらない、そんなことが頭に浮かびました。

ところが、そんなスペースのことよりもっと重大なことがありました。学生たちはPC9801の存在を知らない、N88Basicなどといっても通じません。データを取得した後、どうやってWindowsマシンに渡すのがいいのか、いま3モードFDDってどうなっているのだろうか、2DDのフロッピーを720KBフォーマットする手があったか、などといろんなことが頭を駆け巡ります。

装置はGP-IBで9801とつなっがっています。幸い、マニュアルはのこっていてコマンドはわかりそうです。ざっと調べるとGP-IBボードはそんなに高くなさそうでC++で書けばwindows上から充放電装置を動かせそうです。また、USBに差し込めるタイプのGP-IBインターフェイスもあり、この場合GP-IBを数珠つなぎにしないのであればこのインターフェイスでダイレクトに装置とリンクできるのでGP-IBケーブルが不要になり、便利そうです。

問題はプログラミングに取り組む時間と情熱が自分に残っているのか?ということで決断できずにいます。