ナノスペースカーボンの科学と工学、極限環境の電気化学

名古屋工業大学 川崎・石井研究室

「最近の研究から」Vol. 17

巨大化する真空ライン

研究室の装置(7)で紹介していた真空乾燥ライン+真空封管ライン+窒素ガス反応ライン+超高温炉...まさに屋上屋を重ねたラインが先週更新されました。2つのラインに6つの電気炉が乗っていたのですが、さらに大き目の電気炉を2台増設しなければいけなくなりました。何とか旧いまま増設をするか、解体して新しくするか、学生の間で意見が分かれたようですが(この間私は見て見ぬふり)、元気のある新人が新ラインの構築を提唱して皆も納得。作業スペースも格段に広くなり、ラインの安定性も増し素晴らしいできばえだと思います。

遠目でみると美しいラインですが、近寄るとそこにはエタノールのシールがついたままの一斗缶が。まだ火入れが終わっていない新型炉で、となりの窒素ガス反応炉の需要が増えたために増設されました。一斗缶を利用したのは今回が初めてですが、なかなか良い物を見つけたように思います。おそらく、近いうちに第2号が誕生することでしょう。

こちらは、うちの研究室ではすっかり見慣れてしまったコーヒー缶の電気炉です。あちこちにあるのでごく普通の風景になってしまいました。